岸和田市のお祭りと聞くとだんじり祭りをイメージする人の方が多いんじゃないかと思いますが、だんじり祭りだけじゃなく、岸和田には伝統的な盆踊りがあるのです。
岸和田市は歴史の古い土地でウィキペディア調べによると南北朝時代から「岸和田」という文字列があったそうです。
600年以上も前からあった岸和田って・・・すごいかも!
岸和田市塔原町の葛城踊り
この夏は岸和田とのコネクションが強い先輩方に声掛け頂きまして、8月14日に岸和田市の盆踊り 葛城踊り(かつらぎおどり)と土生踊り(はぶおどり)のハシゴをして大阪府指定無形民俗文化財というもを見てくることができました。
※葛城踊りは毎年8月14日に塔原町の弥勒寺(みろく寺)で16時頃から奉納されます。
この塔原町伝統の葛城踊りは江戸時代に雨乞いの儀式的な踊りとして誕生したそうで、子供が踊り手として太鼓を打ち鳴らしながらステップを踏んで踊るものだということです。
この日も、小学生2人と青年会の2人が車踊りを舞ってくれていました。
終戦後に、この塔原町で葛城踊りの資料が一部見つかったことによって昭和30年に大山踊りと車踊りだけが復興することができ、他の10曲は近隣の町村がそれぞれの踊りを持っていたそうですが、塔原町のように資料は見つからず消滅してしまっているそうです。
岸和田の土生鼓踊り
岸和田の土生鼓踊りは、前述の葛城踊り(雨乞い)で雨が降ったことによって農民が土生神社の境内で太鼓や樽などの音の出るものを打ち鳴らして五穀豊潤を祈願しながら踊り明かしたことが元で始まった岸和田市の無形民俗文化財です。
岸和田駅前で櫓を組んでの催し物ということもあり、賑々しく老若男女問わず多くの方が踊っていました。
この土生鼓踊りの特徴は、櫓の中で「歌い手」樽と太鼓の「叩き手」櫓の回りを踊る「踊り子」が三位一体となって構成されていて、独特な音頭で踊る盆踊りです。
なかでも、叩き手は樽や太鼓を叩きながら櫓のなかで独特な舞を舞いながら叩くのが見所で、なんとも不思議な動きが目を引きます。
この写真では屈んでいるようにしか見えませんが、丁度その舞をしている最中。。。です!
岸和田 土生鼓踊りの日時
土生鼓踊りの開催日は、葛城踊りと同日の8月14日から2日間
時間は、19:00から
場所は、JR東岸和田駅の南側
夜店露店もいくつか出店されていますので、お子さん連れでで見いてみるのも良いと思います。
まとめ
こういった、伝統のモノに触れるというのは、日本の古臭さが風情として感じることができますね。
少子高齢化がすすむなかでも、若い世代が地域の伝統芸能に目を向け受け継いでいけるよう努力することも必要なことではあると思います。
笑氏の住む地域にもふとん太鼓というものがありますが、子供には青年団に所属して欲しいと思っていたりもしますね。